ボーカルスクールVOATは、2026年10月1日からコース・プランと料金の一部を改定し、月額1,100円の施設管理費を新設しました。
今回の改定では、すでに通っている受講者についても、利用中のコースによって適用時期や負担額が異なります。
ボイトレ教室を探していると、月謝の金額に目が向きがちですが、実際には施設管理費や講師の指名料など、月謝以外の費用が設定されている場合もあります。
せっかく自分に合いそうな教室を見つけたのに、入会後に「思っていた金額と違った」となるのは避けたいですよね。
今回はVOATの料金改定について整理するとともに、ほかの音楽教室の料金体系も参考にしながら、入会前に知っておきたい費用と比較のポイントを紹介します。
※こちらの情報は執筆時点の内容を元に作成しております。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
VOATの料金改定|入会時期とコースによって適用内容が異なる
VOATでは、2026年10月1日からコース・プランと料金の一部を見直しが行われました。
あわせて、設備の維持や管理システムの運用に伴い、月額1,100円の施設管理費が新設されています。
10月1日以降に入会する人には新しいコース・プランが適用されますが、すでに受講している人については、現在のコースによって取り扱いが異なるようです。
具体的には以下のように取り扱いが変わるようです。
| 対象 | 施設管理費の取り扱い |
|---|---|
| 10月1日以降の新入会者 | 新しいコース・プランに月額1,100円の施設管理費を設定 |
| 既存ライトコース | 10月26日の引き落とし分から、現在の月謝に1,100円を加算 |
| 既存スタンダード・プロコース | 施設管理費と同額の割引が適用され、実質的な負担額は変更なし |
既存のスタンダードコース・プロコースでは、施設管理費と同額の割引が適用されるため、実際の負担額は変わりません。現在のレッスン内容も引き続き利用できます。ただし、今後コースを変更する場合は、新しいコース・プランが適用されます。
一方、既存のライトコースでは、10月26日の引き落とし分から月額1,100円が加算されます。
今回の改定は、すべての受講者の負担が一律に増えるものではありません。すでに通っている人は、現在のコースにどのような変更があるのか確認しておくと安心です。
ボイトレ教室の料金は、月謝以外の費用も確認しておきたい
ボイトレ教室の料金体系は、スクールによってさまざまです。
月謝に必要な費用が含まれている教室もあれば、施設管理費や講師の指名料などが別に設定されている教室もあります。
どちらが良い・悪いということではなく、まずはそれぞれの仕組みを知っておくことが大切です。
ここでは、シアーミュージックと島村楽器の個人レッスンを例に、料金の内訳を見てみましょう。
| 教室・プラン | 時間・回数 | 月謝(税込) | その他の費用 |
|---|---|---|---|
| シアーミュージック・月2回 | 45分×月2回(準備・入替を含む) | 11,000円 | 一部講師は指名料あり。入会金2,200円 |
| シアーミュージック・月4回 | 45分×月4回(準備・入替を含む) | 17,600円 | 一部講師は指名料あり。入会金2,200円 |
| 島村楽器・初級30分個人 | 30分・年間36回 | 12,650円 | 運営管理費は月2,200円〜。入会金別途 |
出典:シアーミュージック|システム・料金、島村楽器|ヴォーカルコース
例えば、島村楽器の初級30分個人レッスンでは、月謝12,650円に運営管理費が加わるため、毎月の支払額は14,850円からとなります。
運営管理費は店舗によって異なるので、通いたい教室の料金を確認しておくとよいでしょう。
また、レッスン回数は年間36回と設定されています。毎月必ず3回ずつ受講するとは限らないため、仕事や学校の予定と両立できそうか、年間のレッスンカレンダーも参考にしたいところです。
シアーミュージックでは、一部の講師に指名料が設定されています。習ってみたい先生がいる場合は、指名料も含めて確認しておくと、実際に必要な費用がわかるのでより安心です。
なお、今回の表は料金体系の違いを紹介するためのもので、スクールの価格やサービスの優劣を比較したものではありません。
レッスン時間や回数、受講システムも異なります。金額だけでなく、その料金でどのようなレッスンを受けられるのかにも目を向けてみてください。
入会前に3か月分の費用を計算してみよう
気になる教室がいくつか見つかったら、最初の3か月間にかかる費用を計算してみるのもおすすめです。
月謝だけでは金額に差があっても、施設管理費や指名料、入会金などを含めると、実際の負担額が近くなることもあります。
計算方法はシンプルです。
3か月の総額=入会時の費用+3か月分の月額費用
毎月の支払額には、月謝のほか、施設管理費などの固定費や、利用予定の指名料を含めます。
初月の割引や入会キャンペーンがある場合は、それぞれの月の金額を分けて計算すると、より正確に比較できます。
また、発表会やイベントへの参加を考えている場合は、参加費なども確認しておくとよいでしょう。
例えば、次のような2つの教室があったとします。
どちらも45分の個人レッスンを月2回受講し、表に記載した以外の費用は発生しない架空のケースです。
| 項目 | A教室 | B教室 |
|---|---|---|
| 月謝 | 10,000円 | 12,000円 |
| 毎月の施設費 | 2,000円 | 月謝に含む |
| 利用予定の指名料 | 1,000円×2回 | なし |
| 月額合計 | 14,000円 | 12,000円 |
| 入会金 | 0円 | 5,000円 |
| 3か月総額 | 42,000円 | 41,000円 |
月謝だけを見るとA教室の方が安いものの、この条件で3か月分を計算すると、B教室の方が1,000円少ない結果になりました。
ただし、A教室で指名料のかからない講師を選ぶ場合など、受講条件が変われば結果も変わります。
ここでお伝えしたいのは、単純に総額が安い教室を選んだ方がよい、ということではありません。
例えば、多少費用が高くても、憧れていた先生から習えるなら、そのレッスンに価値を感じる人もいると思います。
反対に、まずは気軽に歌を楽しみたいという人なら、無理なく続けられる料金や通いやすさを優先するのもよいでしょう。
何にお金をかけたいかは、人によって違って当然です。
だからこそ、実際にかかる費用を把握したうえで、自分が大切にしたいことと照らし合わせてみてほしいと思います。
費用だけでなく、無理なく通い続けられることも大切
ボイトレ教室を選ぶときは、料金と同じくらい、通い続けやすい環境かどうかも大切にしてほしいと思います。
どんなに魅力的なレッスンでも、予約がなかなか取れなかったり、通うこと自体が負担になったりすると、続けるのが難しくなることもあります。
例えば、仕事帰りに通いたいなら希望する時間帯に予約が取れるか。予定が変わりやすい人なら、振替やキャンセルの仕組みが自分の生活に合っているか。
こうした点も、入会前に確認しておくと安心です。
休会や退会の手続きについても、あらかじめ知っておけば、生活スタイルが変わったときにも対応しやすくなります。
今回VOATが発表した料金改定についても、これから入会する人と、すでに受講している人では適用条件が異なります。
VOATへの入会を考えている人は、最新のコース料金と施設管理費をあわせて確認してみてください。既存の受講者については、受付やメールで詳細が案内されるとされています。
ボイトレ教室を選ぶなら、料金だけでなく、レッスンの内容や先生との相性、通いやすさも大切にしたいところです。
「この先生から習ってみたい」「ここなら楽しく続けられそう」。そんな気持ちも、教室を選ぶ大切な理由だと思います。
もちろん、無理なく続けられる料金であることも大切です。月謝以外にかかる費用も含めて確認しながら、自分の希望や予算に合った教室を探してみてください。
